併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等

CYP3A4阻害剤(ケトコナゾール,イトラコナゾール,クラリスロマイシン,テラプレビル,グレープフルーツジュース 等)

臨床症状・措置方法
強いCYP3A4阻害作用を有するケトコナゾール(経口剤,国内未発売)との併用により,本剤のAUC及びCmaxが312%及び22%増加するとの報告がある.
機序・危険因子
CYP3A4阻害によるクリアランスの減少.

2. 薬剤名等

HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル,インジナビル,サキナビル,ダルナビル 等)

臨床症状・措置方法
リトナビルとの併用により,本剤のAUCが124%増加するとの報告がある.
機序・危険因子
CYP3A4阻害によるクリアランスの減少.

3. 薬剤名等

CYP3A4誘導剤(リファンピシン,フェニトイン,フェノバルビタール 等)

臨床症状・措置方法
リファンピシンとの併用により,本剤のAUC及びCmaxがそれぞれ88%及び46%低下するとの報告がある.
機序・危険因子
CYP3A4誘導によるクリアランスの増加.

4. 薬剤名等

α遮断剤(ドキサゾシン,テラゾシン 等)

臨床症状・措置方法
ドキサゾシンとの併用により,立位収縮期血圧及び拡張期血圧は最大それぞれ9.81mmHg及び5.33mmHg下降するとの報告がある.また,α遮断剤との併用で失神等の症状を伴う血圧低下を来したとの報告がある.
機序・危険因子
本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため,併用により降圧作用を増強するおそれがある.

5. 薬剤名等

降圧剤(アムロジピン,メトプロロール,エナラプリル,カンデサルタン 等)

臨床症状・措置方法
アンジオテンシンII受容体拮抗剤(単剤又は多剤)との併用により,自由行動下収縮期血圧及び拡張期血圧は最大それぞれ8mmHg及び4mmHg下降するとの報告がある.
機序・危険因子
本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため,併用により降圧作用を増強するおそれがある.

6. 薬剤名等

カルペリチド

臨床症状・措置方法
併用により降圧作用が増強するおそれがある.
機序・危険因子
本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため,併用により降圧作用を増強するおそれがある.